島勝浦の現状、花見への想い

けいちゅうの桜 コミュニーケーション
けいちゅうの校舎と桜

2拠点生活先の紀北町にも春がやってきました。

紀北町の桜が満開になるのは大阪よりも少し早い気がします。

あくまで副校長の体感ですが、、、笑

先日、現地住民の方とマイクロバスで花見に行ってきました。

総勢15名、お歳は召されていますが、比較的お元気な方ばかりです!

そこで今回は、「島勝浦の現状」「花見」について書きました。

そこには特別な想いがありました。。。

池原ダム湖畔の桜


島勝浦の現状

副校長の2拠点生活先、島勝浦は三重県紀北町の南東に位置する漁村です。

古くから、ブリの漁場として知られ、「大敷」と呼ばれる定置網漁が盛んなまちです。

諸説ありますが、三重県で初めてブリの定置網漁が発祥したまちとされています。

ちょうどこの時期には「桜ブリ」と呼ばれる脂の乗ったブリが取れます!

これがめちゃくちゃ美味しいのです!

そんなブリで栄えた島勝浦にも、過疎化の波が容赦なく訪れています。。。

1950年代には約3,000人余りが暮らしていたこのまちも、

2020年には約300人まで減少。

約10分の1です。

65歳以上の高齢者比率も60%を超えていて、

平均寿命をベースに考えると、10〜15年後には人口がさらに半分になります。

これは島勝浦だけでなく、地方にある漁村は同じような状況にあると思います。


けいちゅうの桜

住民の楽しみ

そんな島勝浦で、副校長のお世話をしてくれている

隣のお母さん「敬子さん」と、お父さん「よしのぶさん」は、

高齢化する住民の楽しみを作ろうと、

数年前に「楽しもう会」を立ち上げました。

数ヶ月に1回、季節の催しとしてバスツアーやお料理会、食事会を開催し、

高齢住民の楽しみを企画してきました。

特に移動手段のない高齢住民にとって、バスツアーはとても喜ばれていて

普段あまり話さない人も、その日ばかりは楽しくてよく喋る!

そんな会もコロナの影響により、2020年から活動を自粛。

住民の気持ちも沈滞ムードでしたが、

コロナも落ち着いたため、この春活動を再開。

それが今回の4年振りの花見でした。


「花見」に込められた想い

片道2時間の道のりを経て向かったのは、奈良県下北山村のスポーツ公園。

道中のバス車内はお喋りの声が絶えず、久しぶりの再会に大盛り上がり。

現地に着いていきなり始まったのは、、、

体操!!

ただの体操ではありません。

「楽しもう会」発足以来、島勝浦で実施されてきた、


「勝活(かつかつ)体操」です。


桜は見事に満開で、お天気も良く最高のお花見日和です。


お弁当を食べながら、みなさん久しぶりの花見を満喫されています。

そんな中、誰かがボソッと呟きました。

「来年も桜が見れたら良いなぁ。。。」

副校長は「ハッ!」としました。

何でも当たり前ではない

高齢者にとって、花見は特別なものなんだと。

若いうちは毎年花見ができるのが当たり前で、

全く特別なものとは思いませんでした。

でも、年齢を重ねれば花見は特別なものになっていく。

来年は桜が見れるのか?

あと何回桜を見れるのか?


今回のお花見でも、

「来年も一緒に花見に来れるよう、元気で居よう!」

と、互いに約束されていたのが印象的でした。

人はみんな、それぞれ花見に対する想いがあり、

普段、「当たり前」に思っていることも、

「有り難い」ことだと気づかせてもらいました。

島勝浦はこのまま放っておけば過疎化の一途

まちの活性化に向けて、住民のみなさんのお手伝いを続けたいと思います。

来年も、ご一緒させてもらったみなさんと花見できることを願って、、、


今回も最後まで読んでもらってありがとうございました!

あなたは花見に対してどんな想いを持っていますか?

コメントいただけると嬉しいです!

コメント

タイトルとURLをコピーしました